簡単にこれまでの経歴や活動について教えて下さい。
2020年に北海道大学にて高分子化学でPhDを取得後、東レ株式会社の研究所に就職。2年間半の企業研究を経験後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のポスドクとして採用され、かねてより思い描いていたアメリカでの挑戦・キャリアアップを実現中です(2023年1月〜現在)。上記キャリアを通じて、専門である高分子化学・材料化学のフィールドにフォーカスしてきました。
Virtual Vets Labに参画した理由やモチベーションについて教えて下さい。
過去に獣医師を目指した経歴もあり、自分の専門性を活かして動物に対して何か価値を生み出したいと言う気持ちを漠然と持っていました。そんな折にVirtual Vets Labへ誘ってもらい、「まさに自分が探していた場だ!」という直感に従って即決で参画しました。獣医師の方々とは違う角度から、動物業界の発展に貢献できればと思っています。
渡部さんのスキルや自身のスキルをどのように活かせましたか?
自分が学んできた高分子材料や周辺分野の知識を活かして、例えば現在獣医療で使われている先端材料の素性や特性を調査したり、実際に特定のプロダクトを作っていく際にどの様な材料・技術が適正か、などの議論をしました。また、企業で培った特許調査に関する知識やスキルも活かすことができていると感じています。
Virtual Vets Labのプロジェクトに関わってみてどのように感じられましたか?
通常のキャリアで従事する様なフィールドとは異なる場(特に自分の場合は自分の興味がある場)で、自分のスキルを活かすことができることに喜びを感じます。また、プロジェクトに携わって最も印象強く感じたのは、分野によって「ペイン」と「ソリューション」のボリューム感が異なるということ。自分の材料関連分野はどちらかといえば「ソリューション」を多く有している分野なので、実際の現場での「ペイン」を知っている獣医師の方々と協業するのは、とても新鮮かつ刺激的でした。
これからVVLのプロジェクトとしてやってみたいことはなんでしょうか?
材料関連企業の動物業界への参入をサポートするプロジェクトや、新規プロダクトを生み出すプロジェクトなどに関われたらいいなと思っています。また、Virtual Vets Lab内部での異分野融合を通じて、実際に何か新規価値を生み出せるととても面白いなと思います(Vet x Material Labに参画中)。